関西テレビ
大阪府富田林警察署から逃走した罪などに問われている男の裁判で、裁判所は審理が終わった17の事件について有罪とする部分判決を言い渡しました。
樋田淳也被告(32)は2018年、勾留されていた大阪府富田林警察署の面会室を仕切るアクリル板を壊して逃げた加重逃走の罪など、21の事件で起訴されています。
この裁判では、長期化によって裁判員の負担が大きくなるのを防ぐため裁判員裁判の対象にならない事件を、裁判官だけで先に審理する「部分判決」の制度がとられています。
これまで樋田被告は「見知らぬ男が入ってきてアクリル板を壊した」と供述するなど、ほとんどの事件について起訴内容を否認しています。
8日の裁判で大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)は「第三者がアクリル板を損壊してまで逃走の手助けをしたというのは荒唐無稽だ」と指摘。
「不合理な供述で信用できない」として加重逃走を含む18の事件のうち、17の事件について、有罪とする判決を言い渡しました。
今後、強盗致傷などの罪についての裁判員裁判が行われ、今回有罪とされた事件とあわせて、量刑が言い渡される予定です。
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