愛知県警は28日、男性警察官2人を戒告の懲戒処分にし、発表した。
監察官室によると、西署の男性警部(54)は昨年2月と8月、岐阜県の60代男性から飲食代や宿泊費として計約3万1千円分の提供を受けた。男性を2008年ごろに事件関係者として取り調べたことがきっかけで連絡をとるようになり、「頼りにされていると思って関係を続けた」と話しているという。別の事件で男性への捜査を進めるなかで不適切な交際が発覚。男性に捜査情報が漏れたり、捜査上の便宜が図られたりはしていない、としている。
警部はこのほか、今年2月に県警記者クラブ所属の記者に警察職員の個人情報をSNSで漏らしていた。県警は、記者の所属先を明らかにしていない。警部は警部補への降格を申し出ているという。
また、中川署の男性巡査部長(37)は、覚醒剤取締法違反罪に問われた男性が無罪となった事件の取り調べを担当。内部規定に反して紙コップでお茶や水を渡したほか、男性の兄になりすまして計2万円を書留で送るなどした。公判では送金を否定するうその証言をした。
依田龍次郎・首席監察官は「警察への信用を著しく失墜する行為であり、県民の皆様方に対して深くおわび申し上げます」とコメントした。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル