吉沢英将
大規模災害の被災地に派遣されて救助活動にあたる警察の広域緊急援助隊(広緊隊)の訓練が、東京都立川市で先月あった。警視庁のほか埼玉、千葉両県警の隊員ら約100人が参加し、土砂の中や倒壊した建物に取り残された被災者を救出する訓練をした。
広緊隊は1995年の阪神大震災を受けて発足。全都道府県警に隊員約5600人がおり、救助活動のほか、緊急交通路の確保や亡くなった被災者の身元確認などの任務にあたる。近年では2021年7月に静岡県熱海市であった土石流災害で活動した。
この日は5万人超の死者が出たトルコとシリアの大地震で救助活動にあたった11人も参加。高所に取り残された被災者を担架に乗せて搬送したり、暗闇の中で被災者を捜索したりする訓練にあたった。
視察した露木康浩・警察庁長官は「国内でも様々な災害が懸念されている。色々な事態を想定して引き続き訓練を重ねつつ、装備の充実も努めていきたい」と話した。(吉沢英将)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル