新型コロナの「5類移行」後で初となる31日のハロウィーンは、各地で例年以上の警戒ムードとなりそうだ。昨年の韓国の雑踏事故の記憶も新しい上に、路上飲酒やゴミ放置の問題が毎年深刻に。ついに、「来ないで」と自治体が呼びかける事態となった。(比嘉展玖、宮野拓也、大下美倫、良永うめか、西晃奈、原田達矢)
外国人観光客にも人気の渋谷駅前のスクランブル交差点に、異色の特大看板が登場した。
「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません 渋谷区」
9月12日、長谷部健・渋谷区長も「ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないで」と記者会見で呼びかけた。
仮装した若者らの振る舞いが年々問題となり、2016年以降、区が更衣室やトイレを置くなどしてトラブル回避に努めてきた。しかし、18年に、暴徒化した集団に軽トラックが横転させられる事件が起き、ついに「来訪抑止」に転じた。
地元商店街は「ハロウィーンはメリット全くない」
今や地元商店街から「ハロウィーンはメリットが全くない」と言われるほど。区は、対象の時期と場所を定めた路上禁酒条例を19年に施行し、今回もそれに基づいて一部の繁華街が路上飲酒禁止となった。一部の店にはアルコールの販売自粛も要請する。
ただ、「路上飲み」は日常化…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル