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新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない沖縄県では13日、新たに97人の感染が確認されました。沖縄県は13日、新型コロナの対策本部を開き、県の警戒レベルを、一番上の第4段階『感染まん延期』に引き上げることを決めました。離島を除く、飲食店などへの時短営業や休業の要請は、予定通り15日までですが、県独自の『緊急事態宣言』は、29日まで延長します。
沖縄県の玉城知事:「買い物は原則1人で行くようにしてください。夜10時以降の外出を控え、特に、繁華街への外出は厳に自粛をお願いします。渡航自粛に重点を置くことよりも、沖縄県内で広がっている新型コロナウイルスを抑え込むためには、どうすればいいのか、集中して取り組むことが肝要」 東京では新たに206人の感染が確認されました。家庭内での感染が増えてきていますが、それに次いで、会食による感染も多い状態が続いています。『感染防止徹底宣言ステッカー』を掲示していた江戸川区のフィリピンパブで、客1人と従業員7人の感染が明らかになりました。区によりますと、60代の男性客が感染したとの連絡が、今月1日、別の自治体から江戸川区に入りました。男性が店を訪れたのは先月29日。保健所が、店の従業員全員のPCR検査を行ったところ、20代~40代までの女性7人の感染が確認されました。保健所は、店の中で、クラスターが発生したとみています。小池知事は13日午前、店側の不備の可能性を指摘していました。店の関係者によりますと、きちんと対策を取ったうえで、ステッカーを掲示していたといいます。また、区の保健所も、対策はしっかりしていたという認識です。夜になり、小池知事は、店は時短営業に応じる形で4日から休業していたと説明しました。
小池知事:「パブのほうで、ずいぶん前から積極的に取り組んでもらっている。8月4日から今月中は休業している。お店の対策と利用者の基本的なことを守っていただくのと、両方で達成されるものだと思う。その点も事業者・利用者の両方に呼び掛けたい」 対策を行っている場所でも、感染が広がる可能性がありますが、重要なのは早期発見です。最近、開発されたアプリ『MySOS』(改良版)は、スマートフォンのカメラを使って、新型コロナウイルス感染に関する、目安となる数値を測れるものです。呼吸数などは自動で計測でき、通常の医療機器と遜色のない精度だといます。
アプリを開発した『アルム』の坂野哲平社長:「スマートフォンのカメラは、今、非常に精度が高くなっていて、我々の画像解析の技術を使って解析して、脈拍であったり、呼吸数や酸素飽和濃度を計測している」
11月の実用化を目指しています。 ◆WHO=世界保健機関で感染症対策に携わった大東文化大学の中島一敏教授に聞きます。 ※現在の沖縄の状況について
感染が流行している地域から、それ以外の地域に移動することで、ウイルスが持ち込まれます。7月下旬は、東京を中心に感染が増えていたので、何らかの形で、沖縄での感染拡大に影響したことは考えられます。感染拡大を抑えることと、命を守るということが優先。現在、病床占有率が94.6%と非常に高く、重症病床占有率が50%を超えているのは、とても心配な状況です。医療体制はひっ迫した状況といえます。これから出てくる重症者をどう治療していくのかが、とても大事です。 ※“重症化率”が1.1%について
この数字を甘く見てはいけない。重症になるのは時間が経ってからなので、重症者が増えてくるのは後から。年配の人や、持病持ちの人は重症になりやすい。どういう人たちが、患者なのかが問題となると思います。沖縄の患者は、7月以降、60歳以上が15%を超えています。それを考えると、今後、重症の患者が出てくると予想されますので、深刻な状況です。 ※感染拡大を止めるために必要なこと
“3密”の環境で感染が広がっているので、一人ひとりが、感染しにくい社会を作ることが大事。そのためには、マスク、距離を保つ、3密を避けることが基本になります。沖縄の場合は、急速に患者数を減らしていく必要がありますので、感染を広げる場、飲食のようなところに制限をかけていく。自粛していく強化をすることが求められていると思います。大事なのはスピード感です。対策が患者数の減少に繋がってくるのは、2週間くらいかかる。今の状況から考えると、2週間~1カ月、しっかり見ていくことが大事だと思います。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース