警視庁の留置施設で新型コロナウイルスの感染が多発したことを受け、同庁は逮捕したすべての容疑者にPCR検査をする方針を決めた。18日以降に始める。検査は任意で、拒否された場合は検査せずに留置するという。警視庁は逮捕者の数が多い事情もあるが、警察庁によると、他の警察では同様の取り組みはないという。
警視庁留置管理1課によると、容疑者を逮捕した際に任意で唾液(だえき)を採取し、検査する。検査装置は新たに購入する。結果は数時間で出るといい、陽性の場合は医療機関に引き継ぐ。入院の必要がないときは任意捜査に切り替えることも検討し、逃走の恐れなどがある場合は専用施設に留置する。
警視庁はこれまで、発熱やせきの症状がある留置人について外部の機関でPCR検査や抗原検査をしてきた。可能な限り、単独での留置もしてきたが、新宿署で先月、留置人22人の感染が相次いで判明。ほかの施設でも16人の感染が明らかになり、さらなる対策が必要と判断した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル