長野県警内部の情報を不正利用して30代女性にストーカー行為をしたとして県警は26日、県警本部に勤務していた男性警部補(59・すでに依願退職)をストーカー規制法違反と県個人情報保護条例違反の疑いで、長野地検に書類送検していたことを明らかにした。書類送検は10月15日付だったが、県警はこれまで公表せず、警部補の所属や不正利用の詳しい状況に関する説明は行っていない。
県警監察課によると、警部補は今年7月、好意を抱いた女性に交際を申し込んだうえ、自宅の住所など個人情報を職務中に調べて、2日間女性を付きまとった疑いがある。
女性が警察署に相談して発覚。県警は書類送検と同日の10月15日、警部補を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にし、警部補は依願退職した。警部補は県警の調べに容疑を認め、「女性には怖い思いをさせてしまい、大変申し訳なく反省している」と話しているという。
警部補が女性を知った経緯やストーカー行為の詳細について、県警は「プライバシー保護のためコメントしない」としている。また、警部補は職務中に個人情報を入手できる立場だったが、その所属や勤務地、不正利用の手口についても県警は「コメントしない」との姿勢だ。
県警は今回、書類送検、懲戒処分のいずれについても公表しなかった。
県警「ストーカー自体は私生活の行為」
書類送検で発表しなかった点に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル