前外務政務官の秋本真利衆院議員(47)=比例南関東、当選4回=が「日本風力開発」(東京都千代田区)の社長から約3千万円を受け取ったとされる事件で、このうち約1千万円は議員会館(東京・永田町)の事務所で一度に現金で受領したとみられることが、関係者への取材でわかった。政治活動の拠点で行われた巨額の現金授受について、東京地検特捜部は趣旨の解明を進めている。秋本氏は5日付で自民党を離党した。
特捜部は4日、現金授受の現場とされる秋本氏の議員会館の事務所などを収賄容疑で家宅捜索。5日には日本風力開発の東京本社と塚脇正幸社長(64)の自宅(東京都千代田区)を贈賄容疑で捜索した。
特捜部は、秋本氏が2021~23年、塚脇社長から複数回にわたって計約3千万円近くを受領したとみて捜査。再エネ海域利用法に基づく政府の洋上風力発電事業で、青森県の「陸奥湾」区域などへの参画を目指す同社に有利な国会質問をした見返りに受け取った謝礼が含まれるとみている。
関係者によると、塚脇社長が秋本氏の議員会館事務所に現金で持参した分が1回あり、金額は約1千万円だったという。
巨額の現金持参、その経緯は
秋本氏と塚脇社長は馬主仲間…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル