豊田章一郎さん死去 愛知・大村知事「トヨタを愛し、世界一に」

佐藤瑞季

 トヨタ自動車名誉会長で経団連会長を務めた豊田章一郎さんが死去したことを受け、トヨタの本社がある愛知県大村秀章知事は14日、「誠に痛恨の極み。世界に名立たる『トヨタ』を築き上げ、日本一の『ものづくり県愛知』の名声を得るに至った本県産業経済の発展に真に顕著な貢献を成されました」とする談話を出した。

 談話では、「2005年日本国際博覧会協会会長として愛知万博を成功に導き、『愛知』の名を国内外に轟(とどろ)かすなど、幅広い分野を通じ、本県の発展に卓絶した功績を挙げていただきました」としている。

 大村氏は14日夜、臨時の記者会見を開き、愛知万博の誘致の際にモナコのホテルに陣取って、最終的な「票固め」をした際の思い出などを振り返った。また、「(豊田氏は)自動車とトヨタをこよなく愛された。トヨタ自動車を世界一の自動車メーカーに育てた」と述べた。豊田氏は2011年に愛知県の「名誉県民」に選ばれている。

 名古屋市河村たかし市長もコメントを発表し、「トヨタ自動車が世界トップの自動車メーカーとなる礎を築き、この地域の発展に貢献し続けた豊田章一郎様の数多くのご功績に対して心から敬意を表します。名古屋が誇る偉大な実業家を失ったことは誠に残念です」と悼んだ。

 また、愛知県豊田市の太田稔彦市長も14日、「豊田市の『ものづくり』の偉大なる先達の訃報(ふほう)は、本市にとりまして計り知れない大きな損失であり、痛惜の念に堪えません」との談話を発表した。(佐藤瑞季)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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