豪雨で救助・復興尽力のラフティング会社がCF募集(産経新聞)

 7月に熊本県南部を襲った豪雨災害で、同県球(く)磨(ま)村のラフティング会社「ランドアース」がインターネット上で復興資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。豪雨災害では球磨川が氾濫し、同村の住民や、特別養護老人ホーム「千(せん)寿(じゅ)園(えん)」の入所者の救助活動を行うなどしたが、自社も壊滅的な被害を受けたためだ。ラフティングは観光資源でもあり、一日も早い再起を目指し奔走している。(有年由貴子)  「川の水はまだ茶色く濁ったまま。今期の営業再開は見込めず非常に厳しい状況だ」。被災から約1カ月半後の今月20日、同社の迫田重光社長(53)は窮状をこう話した。  ラフティングはゴムボートで急流を下るアウトドアスポーツで、球磨川は年間約4万人が体験に訪れる九州随一のスポットだ。  豪雨災害で球磨川が氾濫した際、迫田さんらはボートで住民救助に駆け回った。一方、川を舞台とする多くのラフティング会社は甚大な被害を受け、ランドアースも川沿いの社屋が全損、所有ボートの半数を失った。  そんな中でも「村の復興がラフティングの復興」と、ボランティア不足の中、スタッフ総出で高齢者の多い地元住民らの復興活動を支えてきた。だが、新型コロナウイルス禍で観光客が遠のく中での災害。支社も含めスタッフ約25人を抱える同社の損害は約1億500万円に上り、資金が底を尽きつつあるという。しかし球磨川は危険物の除去作業が進まず、営業再開は見通せない状況だ。  苦境を打開しようと、同社は今月18日からCF用サイトで復興支援の呼びかけを開始。寄付額に応じ、支社主催の鹿児島・種子島でのシーカヤックや、球磨川支流での沢下りなどのツアー割引券を用意した。迫田さんのもとには「また球磨川で川下りがしたい」「夏の楽しみを復活させてほしい」といった支援者からのメッセージが寄せられているという。  迫田さんは「復興には2、3年はかかる。だが、励ましの声に支えられながら、まずは地域を立て直し、もう一度美しい球磨川でラフティングができる日を夢見て一歩ずつ頑張りたい」と話している。  CFサイトはhttps://camp-fire.jp/projects/view/314687。問い合わせはランドアース(0966・34・7222)。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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