九州南部で降り続く大雨は、4日に公示を控えた参院選の選挙戦にも影響を与えている。
広範な地域で避難指示が出た鹿児島、宮崎両県の候補者の陣営は3日、天候を見守りながらぎりぎりまで日程の調整に追われた。当初予定していた会合が中止されたケースもある。鹿児島選挙区(改選1)に出馬予定の合原千尋氏(無所属)の事務所によると、支援者を集めて4日朝、開く予定だった出発集会は、急きょ中止。事務所内でスタッフだけを集めて対応する。一方、ベテラン尾辻秀久氏(自民)は出陣式を開く予定。ただ、大雨となって以降は選挙活動を実質的に自粛して対応している。
宮崎選挙区(改選1)の長峯誠氏(自民)園生裕造氏(立民)はともに、4日朝の会合を予定しているが、すべては天候次第だ。雨がひどくなり避難勧告や避難指示が出れば、日程変更の可能性もある。
九州南部では、先月末ごろから雨が降り続き、記録的な雨量となっている。高速道路が閉鎖され、公示直前に予定した集会を中止せざるを得なかった陣営もある。表だった選挙運動はせず、防災服で被害確認に対応した候補者もおり、ある候補者の事務所では「自然が相手の話。選挙活動は臨機応変に対応するしかありません」と話した。
安倍晋三首相は4日、福島市で第一声を行う予定だが、自民党関係者は、「人的な被害が広がるようなことがあれば、日程の変更もあり得る」と話す。災害対応には与党も野党もないことから、各党とも気象状況を慎重に見守っている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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