安倍晋三首相は22日、豪雨による熊本県の球磨川の氾濫(はんらん)で、流失した10カ所の橋や被災した計約100キロの県道などについて、国が復旧事業を代行すると表明した。国土交通省によると、8月上旬をメドに球磨村役場から八代市までの約47キロの道路を、緊急的に通行できる状態にしたいという。
今年5月の道路法改正で、県や市町村が管理する道路などが災害で被災した場合、国が復旧事業を代行できるようになった。今回が初適用となる。また、政府は被災した熊本県内のホテルや旅館について、災害救助法に基づき、国費で修復して避難所として活用する方向で検討している。
22日夕の政府非常災害対策本部会議に出席した蒲島郁夫知事は取材に対し、「球磨川は非常に大きな川で、(復旧は)とても大変。県知事としてうれしい」と話した。宿泊施設への支援についても、「新型コロナウイルスでお客さんが来なかった。その上にこの大水害で補修するにも資金がない」と歓迎の意向を示した。(山岸玲)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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