国会議員と県議が代表理事を務める「兵庫県森林組合連合会」(県森連)に対し、県が貸し付けた9億円が期限までに返済されず、回収困難となっていることが分かった。県は貸し付けは妥当だったと説明しているが、債権放棄などの対応を迫られそうだ。(鈴木春香)
県森連は森林組合法に基づき、森林保全や林業活性化を目的に活動する団体。会長は2020年から前防災担当相の谷公一衆院議員(自民・兵庫5区)が、副会長は石川憲幸県議(自民・丹波市)が務める。県は19年度から、市町の森林管理などを支援する事業を委託している。
県は県森連に1970年から運転資金を貸し付けており、2014年度ごろは年3億円ほどだった。15年度からはバイオマス発電事業のためとして資金を増額。19年度は大幅に増えて約7億円、20年度は約8億円、21年度は約8億5千万円と増やし、毎年度末に県森連が返済していた。
県によると、昨年度は約9億…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル