資産家元妻逮捕、乏しい直接証拠 「消去法」で踏み切る

 和歌山県田辺市で2018年5月、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助さん(当時77)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、殺人などの容疑で県警に逮捕された元妻の須藤早貴(さき)容疑者(25)が逮捕後の調べに対して容疑を否認していることが、関係者への取材でわかった。

 今月5日で逮捕から1週間。何らかの方法で、口から致死量の覚醒剤を飲ませたとみる県警側と、全面的に争う展開が見込まれる。

 捜査関係者によると、須藤容疑者は逮捕前の任意聴取で「知らない」と、野崎さんの急死への関与を否定してきた。当時の雑誌インタビューでも「絶対にやっていない」と語っていた。

 県警が東京にいた須藤容疑者を逮捕したのは4月28日。保田彰・県警捜査1課長は同日の記者会見で、野崎さんの死から約3年を経ての逮捕について、「公判に耐えうるレベルで立証するのは非常に難しかった」と述べた。

5日で逮捕から1週間。捜査はどこまで進んだのか。後半でお伝えします。

 須藤容疑者が野崎さんに覚醒…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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