金子和史
大臣在任中に鶏卵業者から計500万円の賄賂を受け取ったとして収賄罪に問われた元農林水産相・吉川貴盛被告(71)の公判が16日、東京地裁であった。証人として出廷した贈賄側の業者が、吉川元農水相に大臣在任前後と合わせて14回にわたり計1800万円を渡したと認めたうえで、趣旨は「政治活動を支援するためだった」と述べた。
出廷したのは鶏卵大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の秋田善祺(よしき)前代表(88)=贈賄罪などで有罪確定=で、この日は弁護側が質問した。現金を渡した理由は「タニマチ(有力支援者)的な気持ちからだった。お願いをするために金を渡したことはない」と説明。ただ「贈収賄と言われればしようがない」とも語った。
弁護側は、吉川元農水相以外の国会議員らへの現金提供も質問。年200万円程度を約6年間受け取っていたと東京地検に認めた西川公也・元農水相(78)については、「私の口から申し上げることはできない」とだけ答えた。ほかに農水族議員2人も現金を受領したと供述しており、西川元農水相を含め3人の供述調書は公判で証拠採用されている。(金子和史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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