絶滅が危惧されるジュゴンの赤ちゃんが親とはぐれてタイ南部で相次いで保護されている問題を受けて、ジュゴンの飼育実績で世界的に知られる鳥羽水族館(三重県鳥羽市)が27日、現地で飼育指導を始めた。8月初旬まで滞在し、同館が培った知見を伝える。
担当するのは、飼育に関わって35年の若井嘉人副館長(59)。同館で飼育日数が32年を超え、世界記録を更新中の雌「セレナ」を育てた専門家だ。今回はタイ南部の研究所「プーケット海洋生物学センター」の依頼で現地に入った。
この日は、6月に保護された生後5カ月の雄「ジャミル」(112センチ、28キロ)がいるセンターのプールへ。朝から約6時間観察し、午後に水中に入って一緒にじゃれ合うと、静かだったジャミルがしぶきを上げて泳ぎ始めた。
「いったい何が?」と目を見張…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル