赤潮被害からの回復願い、稚ウニ42万匹を放流 北海道の根室

 北海道根室市の落石地区の沖合で6日、エゾバフンウニの稚ウニ約42万匹が放流された。北海道東部を昨年襲った赤潮で大きな漁業被害が発生したことを受けて、同市栽培漁業研究センターが陸上の水槽で育ててきた。殻の直径は3ミリ~2センチで、漁獲サイズの直径5センチ以上に育つまでには3年前後かかる見込みという。

 昨年秋の赤潮被害では、北海道全体でサケが約2万7900匹、ウニは約2800トンが死滅。被害額は少なくとも81億9千万円にのぼる。このうち根室市では約800トンのウニが死滅し、23億2300万円の被害が出た。

 こうした事態を受けて、研究センターでは急きょ、稚ウニの種苗生産を行った。今年5月に、親ウニから卵と精子を採取して人工授精させ、生まれた幼生を水槽で飼育。6月からは、稚ウニに成長した個体を、5トンの角形水槽計10基で育ててきた。

 エサは、稚ウニが小さなうち…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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