南極の短い夏が終わりを迎えた。61次南極観測隊(青木茂隊長)は新たに活動拠点を広げ、夏の野外観測は成果をあげた。夏隊は帰路へ。昭和基地では残った30人の越冬が始まった。
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昭和基地の南約30キロ、大陸沿岸に岩場が広がるラングホブデ。上空のヘリから大小の湖が見える。「ぬるめ池」は夏の日差しで湖面の氷がとけ、水面が光っていた。
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過去を探るタイムカプセル
ボートを浮かべ、1~2メートルの筒を継ぎ足しながら水中へ送る。「ガガガ」、削岩機の震動で湖底に押し込む。「これくらいか」。筒を引き上げると、泥が詰まった先端が出てきた。「この堆積(たいせき)物には海だった証拠や海水面の高さ、過去の気候の情報も入っている」。産業技術総合研究所の板木拓也さん(49)に笑みがこぼれた。水深5~16メートルの4カ所で長さ最大約3メートルの泥を採った。
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海や湖の底にたまる泥は、過去の気候や環境を教えてくれるタイムカプセルだ。分析して詳しい年代を特定し、氷の量や海水面がどう変化してきたか、気候や環境の変動を解き明かせる。
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地球は、温暖な時代の間氷期と…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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