岐阜県飛驒市の古川祭が19日、始まった。夜には呼び物の「起(おこ)し太鼓」の巡行が4年ぶりにあり、白壁土蔵の町並みは熱気に包まれた。
19日夜、飛驒市中心部の広場に置かれた大太鼓をさらし姿の裸男が打ち鳴らす。大太鼓を載せたやぐらが闇夜を進むと、「付け太鼓」と呼ばれる小太鼓を持った男たちが、かけ声をあげながらついていった。
例年は大太鼓と付け太鼓はぶつかり合い、もみ合う。コロナ禍の影響で2020年と21年は中止に。昨年は、大太鼓を広場から動かさずに開催した。今年は激しいもみあいは控える形で、4年ぶりにまちを巡行。20日は祭り屋台の曳(ひ)き揃(そろ)えや、からくり奉納などがある。
古川祭は、気多若宮(けたわかみや)神社(飛驒市古川町)の例祭。春と秋の高山祭(岐阜県高山市)などとともに、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル