足利の山火事を鎮圧 発生9日目、106ヘクタール焼失

 栃木県足利市で発生した山火事について、足利市は1日夕、鎮圧したと発表した。周辺の305世帯に出していた避難勧告も全面解除した。

 2月21日に出火。消防や自衛隊が地上と空から消火を続け、発生から9日目にようやく鎮圧に至った。約106ヘクタールが焼けたという。

 火災はハイキングコースになっている市中心部に近い両崖(りょうがい)山(標高251メートル)周辺で発生した。県内には2月16日から乾燥注意報が出ており、強風も重なって一気に燃え広がった。

 延焼した火はあちこちで民家に迫り、市は避難勧告地域を広げた。連日、自衛隊や周辺自治体の防災ヘリが上空から放水し、民家への延焼を防ぐため、地上から消防隊員が懸命の消火活動を続けた。

 1日夕、足利市は上空と地上から火の勢いを抑え込み、延焼の恐れがなくなった状態であると確認。和泉聡市長が最終的に鎮圧を判断した。

 今後は地上の消防隊を中心に残っている火だねを消し、「鎮火」へと進めていく。休校になっていた中学校1校も1日から授業を再開した。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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