路上に男性の遺体を遺棄した容疑で45歳男を逮捕 大阪府警

 大阪市中央区の路上で10月30日朝、男性の遺体が見つかった事件で、大阪府警は2日、住居不定、自称輸出業の橋本裕輔容疑者(45)を死体遺棄の疑いで逮捕し、発表した。「死体は捨てていない」と容疑を否認しているという。府警は男性が何者かに殴られて殺害されたとみており、死亡の経緯を調べている。

 亡くなったのは大阪府豊中市岡町北2丁目、職業不詳の中国籍、李星(りせい)さん(44)。捜査1課によると、橋本容疑者は10月29日午後8時~同30日午前6時35分ごろ、李さんの遺体を車で運び、大阪市中央区城見1丁目の路上に遺棄した疑いがある。遺体が見つかったのは大阪城ホールの北約300メートルにあるオフィスビル「クリスタルタワー」(37階建て)近くの路上だった。

 同課によると、1日午後に橋本容疑者が弁護士と東署に出頭。橋本容疑者は「10月29日午後9時半ごろに李さんから連絡があり、その後、倉庫で2人で話をしていたらトラブルになった。李さんから人気のないところに送ってくれと言われ、(現場周辺で車から)下ろしたが、その時は生きていた」と話したという。

 同課によると、2人は仕事で取引があり、李さんの妻は府警に対し、「29日午後8時ごろ、夫から電話で『橋本さんに会いに行く』と言われた。夫は橋本さんに借金をしていた」と説明しているという。

 府警が司法解剖した結果、李さんの死因は頭を強く打ったことによる出血性ショックで、29日夜ごろに死亡したとみている。頭蓋骨が数カ所折れており、府警は鈍器のようなもので殴られた可能性があるとみて、殺人事件として捜査している。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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