原田達矢
大阪市北区役所と関西電力送配電は25日から、路上にある変圧器に放置自転車を防止するための広告を出すなどの社会実験を始めた。駐輪場の情報が分かるようにするほか、一部の変圧器の上には、AIカメラがついたデジタルサイネージ(電子看板)を設置する。
路上変圧器とは、無電柱化に伴い、変圧器などの機器類を納めた路上のボックスのこと。実験では、国道2号と四つ橋筋沿いにある13カ所の変圧器に、放置自転車防止に関する情報も含めラッピング広告をする。また、うち3カ所にデジタルサイネージを置く。
こうした変圧器では、「このエリアは放置自転車禁止地区です」といった文言や、シェアサイクルの利用料金、駐輪場の位置や空き情報がわかるサイト「北区駐輪場マップ」のQRコードなどが示される。
区はこうした事業の費用を、広告収入で賄うことを目指している。今回の実験は3月末まで。実験は来年度、他の地域にも広げる方針で、区内全域で導入できるかどうか検証する。
実験に参画する「北新地みらい会議」の田頭泰会長は「放置自転車で救急車が通れない道もある。この機会に駐輪場の利用者が増え、放置自転車が少しでも減ってほしい」と話した。(原田達矢)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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