頭部はカンパチで首の下はスーツ姿の人間という姿で「キレッ、キレッ」のダンスを披露する鹿児島県鹿屋市のゆるキャラ「かのやカンパチロウ」。市特産のカンパチの売り込みに貢献してきたこのゆるキャラを主人公にした動画「カンパチロウ物語」が完成した。制作したのはカンパチロウとともにダンスを考え、練習し、踊ってきた市役所ダンス部のメンバーだ。
全国の都市別で養殖カンパチの生産量が隣の垂水市に続き2位の鹿屋市。市によると、5年ほど前まで、かのやカンパチの知名度は高くなかったという。それがカンパチロウがゆるキャラとして誕生し、漁協や市が首都圏など各地で営業に力を入れると、格段に知名度が向上した。
その成功物語を動画で表現することに挑んだのが、カンパチロウの振り付けを担当してきた市職員ら約40人でつくる市役所ダンス部だ。部長の奥村隆輔さん(34)は「以前は市民でもカンパチが鹿屋の特産と知らない人もいたが、今は全国で知名度が上がった。カンパチロウの踊りも市の名物。そんな時代の変化を表現したかった」。
動画は約13分。人間とカンパチを手術で合成してカンパチロウが誕生する冒頭シーンに始まる。カンパチロウは営業マンとしてかのやカンパチを売り込むが、断られ続けて失意のどん底に沈む。だがいきのいいカンパチを表現した独特のダンスをマスター。知名度が一挙に増し、かのやカンパチが有名になるというストーリーだ。
制作はダンス部に地元漁協青年…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル