「ナイスキャッチ!」
「もう1回行こう!」
澄んだ青空の下、河川敷の野球グラウンドに威勢の良い声が響く。
香川県の障害者野球チーム「香川チャレンジャーズ」が、丸亀市内でノックをしていた。
肩が上がらず下手投げで送球する人や、半身マヒのため片手で捕球し、すぐにグラブを外してその手でボールを投げる人。その中で、ひときわ機敏に動く選手がいた。
三塁手の岡田秀夫さん(70)。ライン際の速いボールに反応して捕球し、鍛え上げられた上半身を使って素早く一塁に投げる。足は大きく広げられないが、細かいステップで次々にボールをグラブに収める。
「難しい打球ほどアウトにできたらうれしい。体はえらい(しんどい)けどね」
10年ほど前までは想像もできない姿だ。
長さの違う脚、50歳で歩けなくなった
岡田さんは生まれつき股関節…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル