車いすのまま乗れるユニバーサルデザイン(UD)タクシーで乗車拒否がなくならないとして、国土交通省は、正当な理由なく乗車拒否した場合は道路運送法にもとづいて「厳正に対処する」とする通達を業界団体に出した。通達は19日付で、悪質な事業者は行政処分する方針だ。
UDタクシーでは、スロープの組み立てに時間がかかるなどとして、乗車拒否が相次いでいた。スロープの改良や運転手の研修は進んでいるが、障害者団体が10月末に一斉に調査した際にも、調査に参加した人の約4分の1が乗車を拒否されたとの結果が出ていた。
道路運送法ではタクシー事業者に対して、正当な理由なしに乗車拒否してはならないとしている。
通達では、利用客が電動車いすを使っている▽スロープの設置方法が分からない▽乗降に時間がかかる▽UDタクシーとして使っていない▽スロープを積んでいない、ことは正当な拒否の理由にあたらないことを明示した。タクシー乗り場で乗るかどうかの意思を確認しないで素通りすることも処分対象になるとした。特に、スロープをあえて積まずに走ることは悪質だとして、事業改善命令の対象にすることも明示した。
また、幅の広い外国製の電動車…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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