福冨旅史
停滞する前線による大雨で、避難情報のうち最も危険度の高い「緊急安全確保」(警戒レベル5)が14日に出された広島市安佐南区では、朝から激しい雨が途切れることなく降り続けた。
住宅街が広がる同区山本6丁目では、近くの山の斜面が土砂崩れを起こし、濁流が音をたてながら勢いよく住宅に流れ込んでいた。数本の大木が折り重なってガードレールをなぎ倒し、2台の車とともに住宅まで押し流されている場所もあった。
近くに住む50代の女性は昼ごろに「ゴゴゴー」という轟音(ごうおん)を聞き、現場を見に行ったという。「災害がすぐそこまで来ていると実感する。降りやむことを願うしかない」と話した。(福冨旅史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル