菱山出
滋賀県は15日、県甲賀農業農村振興事務所の市井広樹参事(54)を懲戒免職処分にしたと発表した。飲酒後にひき逃げ事故を起こしたという。
人事課によると、市井参事は今年1月26日夜、酒を飲んでマイカーを運転中、甲賀市内の交差点で20代男性が運転するオートバイと衝突。左指を骨折させる重傷を負わせた。市井参事は救護措置を取らずに立ち去り、約40分後に現場へ戻って警察官の調べを受けた。逮捕はされなかった。
5月に道路交通法違反(ひき逃げ)などの罪で起訴された。今月6日の初公判で起訴内容を認めた。
事故当日は1時間の年次有給休暇を取り、夕方からマイカーで三重県鈴鹿市の温泉施設へ行き、帰りに事故を起こした。車中で発泡酒2缶を空け、缶酎ハイも2口程度飲んだという。ただ、呼気から検出されたアルコールは、酒気帯び運転の基準以下だったという。
会見した酒見浄・人事課長は「本日改めて飲酒運転の根絶を全庁に通知した。全所属長に研修を実施する」と陳謝した。(菱山出)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル