車内死亡女性に金銭トラブル 3容疑者「けが知らない」

 20日午前6時15分ごろ、福岡県太宰府市高雄1丁目の駐車場に止まっていた乗用車内で「女性が息をしていない」と知人男性から119番通報があった。女性は死亡が確認され、県警は21日、通報者を含む同乗の男女3人を死体遺棄の疑いで逮捕した。捜査関係者によると、女性は金銭トラブルを抱えていたという。

 捜査1課によると、逮捕されたのは無職岸颯(つばさ)(24)、無職山本美幸(40)=ともに太宰府市青山1丁目=、バー経営松田正太(35)=福岡市博多区上川端町=の3容疑者。3人は20日午前5時5分~同6時15分ごろ、博多区中洲3丁目の駐車場から太宰府市高雄1丁目のインターネットカフェの駐車場まで、後部座席に高畑(こうはた)瑠美さん(36)=同市青山1丁目=の遺体を乗せ、運んだ疑いがある。

 岸容疑者と山本容疑者は「確認していない」「気づかなかった」と容疑を否認。一方、松田容疑者は遺体を運んだと認め「他の2人に巻き込まれた気持ちしかない」と話している。

 高畑さんは岸容疑者と山本容疑者の2人と同居していた。捜査関係者によると、高畑さんは親族と金銭トラブルを抱え、自宅に親族が訪れて署員が駆けつけたことが複数回あったという。このトラブルに同居する2人が関わっていた可能性もあるとの情報もあり、県警が調べている。

 司法解剖の結果、高畑さんの死因は外傷性ショック。全身に複数のあざがあり、車で運ばれる数時間前に亡くなったとみられる。3容疑者は高畑さんがけがをした理由について「知らない」と話しているという。(大森浩志郎、宮坂知樹)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment