新型コロナウイルスの感染拡大による利用減少のため、JR各社では新幹線などの車内販売の見合わせが広がっている。
JR西日本は28日、2月1日から山陽新幹線の車内販売を当面休止すると発表した。車内販売を担当する「パーサー」が乗務しなくなることに伴い、グリーン車でのおしぼり配布のサービスも取りやめる。1月1~14日の同新幹線の利用者は前年の約3割に落ち込み、車内販売の利用も少なかったことが理由という。すでに14日から酒類は販売をやめていた。
北陸新幹線も利用が大幅に減ったため、車内販売を16日から取りやめ、最上級席「グランクラス」の座席の販売も見合わせている。同社は「食事や飲み物はあらかじめ購入を」と呼びかけている。
JR東日本も一部の観光列車を除いて、16日から東北や上越などの各新幹線や在来線特急の車内販売を中止。JR東海は21日から酒類の販売はやめているが、その他の車内販売を中止する予定は今のところないという。
観光特急「しまかぜ」や「青の交響曲(シンフォニー)」を運行する近畿日本鉄道も、車内販売サービスは続けていくという。(鈴木智之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル