外尾誠
事故の危険があった迷子の幼いきょうだいを適切に保護したとして、福岡県大牟田市立白光中学校の2年生3人に、大牟田署から感謝状が贈られた。
3人は木下那奈さんと坂本愛美さん、松尾舞さん。署によると、一緒に下校中だった5月30日午後5時ごろ、学校近くの路上で男児と女児が2人だけでいるのを発見。やがて女児が車道に出て座り込み、そこに車が近づくのが見えた。
「危ない」と感じた松尾さんはとっさに近づき、抱きかかえて歩道へ。3人で幼児2人を連れて学校に戻り、先生に報告した。その後、通園する保育園と連絡が取れ、無事に家族に引き渡された。
幼児は4歳の兄と3歳の妹で、自宅のすぐそばの公園に行くと言って外出したまま戻らず、心配した母親が署に連絡。署員が捜索を始め、警察犬の出動要請も検討していたという。
6月16日、3人に感謝状を手渡した古賀和元署長は、発見場所の近くに線路があった点にも触れ、「大きな事故になる可能性もあったが、皆さんのお陰で未然に防ぐことができた。困っている人がいたら、今後も声をかけてあげてください」とお礼を述べた。
3人は「当たり前のことをしただけ。(幼児が)無事でよかった」と笑顔をみせた。(外尾誠)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル