軍艦島、鉄筋コンクリアパートの一部崩落 強風や大雨で

 世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ、長崎市の端島(はしま)(軍艦島)で、国内最古の鉄筋コンクリート造りアパート「30号棟」の一部が強風や大雨で大きく崩れている。

 軍艦島は長崎港の南西約19キロにある周囲約1・2キロの島。明治時代から海底炭鉱で栄え最盛期には5千人以上が住んだ。島は1974年の炭鉱閉山で無人になり、大正~昭和初期に建てられた建物は劣化が進む。高層住宅が並ぶ島影が軍艦に似ていることから、この呼び名がついたと言われる。

 30号棟は16年、島の住民増加に対応するため建設。市によると、3月下旬に強風で南側が一部崩れ、6月中旬の大雨で崩落部分が拡大した。7階建てのうち、南側の4~7階、西側の6~7階の外壁や床などが崩れている。

 市は保存方法を模索しているが、担当者は「崩落の危険があるため建物内部に立ち入ることができず、修復・保全工事が難しい」と話す。(弓長理佳)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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