長崎市は31日、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の一つ、端島(軍艦島)で、大気汚染防止法の基準値を上回るアスベスト(石綿)と疑われる物質が検出されたして、上陸を禁止した。期間は未定で、アスベストと確定すれば国と対応を協議する。基準値を超えたのは初めて。
同法は、アスベストの製造施設などを対象としており、軍艦島は適用外。ただ、市は多くの観光客が訪れることから、2009年に上陸を許可してからほぼ毎年調査をしている。12日の調査で、観光客に開放している見学広場3カ所のうち2カ所で基準の1・2~1・6倍を検出した。
海底炭鉱の採掘拠点だった軍艦島は1974年の閉山まで多くの人が暮らした。国内最古の鉄筋コンクリート高層アパートなどの建築年代からアスベストの使用が考えられる建物が多く残る。
西日本新聞社
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