国方萌乃
ベトナムに帰国した女性名義で不正に軽乗用車の名義を変更したとして愛知県警は5日、ベトナム国籍の男(35)を電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで再逮捕し、発表した。男は「女性の住民票で申請しても何の指摘もされなかったので、何回もやった」と供述しているという。
千葉県内でも帰国した外国人の名前を悪用したとみられる同様の事案があったことも判明。愛知県内では帰国したベトナム人3人の名義で計80台分の不正な名義変更があったことが確認されており、県警は軽自動車検査協会側のチェック体制の甘さが不正の背景にあったとみている。
県警によると、男は住所不定、無職ブイ・バン・ズン容疑者。7月に軽自動車検査協会愛知主管事務所(名古屋市)に、帰国した20代のベトナム人女性の名前で車検証1台分の名義変更を届け出た疑いがある。女性の住民票を添付していた。
一方、11月に千葉県内の自治体から愛知県警に「国外への転出届が出ているスリランカ国籍の元住民名義の届け出が受理されている。自動車税が支払われず困っている」などと相談があったという。
軽乗用車の自動車税は名義人が住む市町村が徴収。軽自動車検査協会(本部・東京都新宿区)の各事務所などが名義変更を担い、市町村にその情報を伝えている。
ズン容疑者は、帰国したベトナム人男性の名前で不正に名義変更の届け出をしたとして11月に逮捕されていた。(国方萌乃)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル