国吉美香
海底火山噴火で出た大量の軽石が海岸に漂着している問題で、沖縄県内の漂着は、全41市町村のうち沖縄本島と離島の少なくとも27市町村115カ所にのぼっていることが、県のまとめでわかった。6漁港で船が出せないなど漁業への被害が生じ、9港湾では離島航路に支障が出ているという。
県が市町村からの4日までの報告をまとめ、5日に発表した。定例記者会見で玉城デニー知事は「観光や海浜利用に支障をきたしている場所など、優先度を検討した上で回収を進めていきたい」と述べた。被害額は現時点で不明。漁業者らへの補償は県独自のものに加え、政府にも要請しているという。
一方、一部の軽石について成分を分析したところ、カドミウムや六価クロムなどの有害物質はいずれも国の定める土壌環境基準を下回った。今後さらに範囲を広げて分析を進め、建築用資材などに活用できないかも検討するという。(国吉美香)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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