輪島で仮設トイレ増設 悪臭ですでに「使用禁止」の避難所も

【動画】輪島市の避難所「市ふれあい健康センター」に仮設トイレが増設された=田辺拓也撮影

 能登半島地震の被災地では多くの住民が避難生活を余儀なくされている。断水が続く中、5日夕には石川県輪島市の避難所「市ふれあい健康センター」に、県から届けられた仮設トイレが3基増設された。設置業者が小型クレーンでトイレをつり上げ、自衛隊員が設置を手伝う様子を、被災者らが見守った。

 断水が長引くなど、災害時にはトイレの問題が深刻化する。すでに、穴水町の避難所のトイレでは、個室の便器に便がたまったままになっていた。強烈な悪臭が立ちこめ、扉には「使用禁止」の貼り紙があった。

 被災者も水、特にトイレの問題について苦労を口にする。

 輪島市で炊き出しに並んでいた30歳の女性は、「断水がとにかく困っている。トイレを流すための水を運ぶのが大変」と話した。アパートでひとり暮らしをする83歳の男性は湯船にたまった水でトイレを流しているが、数日で底をつくという。「近くの山にわき水が出ているが、年だから山を登るのはできない」と話した。(田辺拓也)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment