能登半島地震で石川県輪島市の自宅が全壊し、兵庫県西宮市で避難生活をしている女性がいる。故郷を離れてもう1カ月以上。「輪島に残る友達のことが心配で、思い出すと涙が出てくる。いつか自宅を修復させて、早く輪島に帰りたい」と話す。
石川県珠洲市と隣接する、輪島市東部の田んぼが広がるのどかな場所で、井上幸子さん(82)は小学生の頃から過ごしてきた。築50年近くになる木造2階建て住宅に、約25年前から一人で暮らしてきた。
1月1日の夕方。1階でテレビを見ていた時に地震が起きた。玄関に行って棚の上にあった花瓶を床に下ろした。大きな被害はなく、部屋に戻った直後。
「バリーン」。2度目の揺れ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル