陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)の南側の農地で、照明弾のパラシュート1個が見つかった。高島市が20日、明らかにした。けが人は確認されていないという。演習場で訓練に使っていたもので、陸自はパラシュートが演習場外に出たのか、演習場内に落ちて風で飛ばされたのかなどについて調べている。
市によると、照明弾は81ミリIR照明弾。発射後、弾頭が分離し、パラシュートについた照明が周辺を照らしながら落下する仕組み。
19日午前10時ごろ、演習場との境界から南に1キロほど離れた同市安曇川町上古賀の農地にパラシュートが落ちているのを、耕作中の男性が見つけて今津駐屯地(高島市)に連絡。市で確認した。
パラシュートはナイロン製で、先端に約600グラムの照明筒がついていた。第37普通科連隊(大阪府・信太山(しのだやま)駐屯地)が18日午後5時半から8時の間に、演習場で照明弾の射撃訓練を実施した際に16発を発射していて、農地で見つかったのはこの訓練中に発射されたものだった。近畿中部防衛局の関係者らが20日午前に市を訪れ、報告があったという。(松浦和夫)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル