辺野古サンゴ移植、国の是正指示めぐり沖縄県が係争委に申し立て

国吉美香

 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設先である名護市辺野古沖のサンゴをめぐり、県は1日、防衛省の移植申請を許可するよう農林水産相が県に出した是正指示を不服として、総務省の国地方係争処理委員会に審査を申し出た。

 防衛省は昨年7月、埋め立て工事のためにサンゴ約8万4千群体の移植を県に申請。県はサンゴが群生する海域は地盤改良が必要な軟弱地盤で、「工事を実施することは不可能」として不許可とした。その後、防衛省の審査請求を受けた農水相は、県の不許可処分を取り消す裁決をした上で、移植を許可するよう是正指示を出していた。

 防衛省による地盤改良工事のための設計変更申請は玉城デニー知事が不承認とし、軟弱地盤区域の埋め立ては進められない状況にある。対抗措置に出た国と県による法廷での争いが続いている。

 国側は県が移植を不許可とした理由は成立しないと主張している。玉城知事は「是正の指示を受けるいわれは一切ない」とのコメントを出した。(国吉美香)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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