近畿大医学部(大阪府大阪狭山市)の法医学教室の元主任教授の男性(66)=懲戒解雇=が経費を不正受給していたとされる問題で、府警は11日、同学部や大阪市天王寺区の元教授の自宅を詐欺容疑で捜索した。捜査関係者への取材でわかった。
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関係者によると、元教授は在職中、実際には購入していない医療用品の領収書を偽造し、立て替え払いをしたことにして大学側から経費をだまし取った疑いが持たれている。大学側が府警に相談していた。
大学は内部調査で2019年4月~20年12月に計約1780万円の不正受給があったとして3月末に元教授を懲戒解雇していた。計35件分の領収書が医療用品の購入名目で偽造されていたという。取引先の医療機器販売会社の元社員が関与した疑いもあるという。
元教授は代理人弁護士を通して不正受給の疑いを否定してきた。懲戒処分の無効を求める訴訟を4月に大阪地裁に起こしている。
元教授は、約40年間にわたり約4千件の司法解剖を担当したベテランで、2月には警察庁長官が民間人に与える最高位の表彰「警察協力章」を受けた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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