時間帯によって道路の中央線の位置を変え、車線の走行方向を逆転させる「リバーシブルレーン」。渋滞対策として各地に設けられたが、最近は減少傾向にあり、近畿地方で残るのは1カ所だけ。「わかりにくい」「怖い」という声もあり、警察はシミュレーションを重ね、廃止案をまとめた。
午後5時、大津市の県道高島大津線。道路上に設置された標識の矢印の位置が変わっていく。10秒もたたず、隣に移動した。その下が新たな中央線となった。
300メートルほど北にある交差点の矢印も移動。南向きだった中央の車線が、今度は北向きに変わった。日が暮れると、オレンジ色のLEDが中央線で光った。
大津市にあるリバーシブルレーンは、大津港口交差点(南端)から柳が崎交差点(北端)の約2キロ。
通常は北向き2車線、南向き1車線の計3車線。それが午前7~9時と午後3~5時には、北向き1車線、南向き2車線となる。
導入は1979年。市北部の宅地開発に伴い、朝夕のラッシュ時などに交通量が増えたためだった。だが2013年、近隣の西大津バイパスが4車線化するなどして、交通量は1979年の1日3万8千台から、2022年には2万9千台に減った。
リバーシブルレーンの区間で…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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