琉球列島の植物に詳しい國府方吾郎・国立科学博物館研究主幹は、気にかけている絶滅危惧種があるという。
まず、国内で西表島に1個体しか知られていないナガミカズラ(イワタバコ科)。湿潤な環境に、つるを伸ばして生きている。ここで種子はできないが、挿し木では増やせる。
オキナワギク(キク科)は海辺の石灰岩にへばりつくように育ち、キクの仲間では珍しく茎が地面をはう。「秋~冬に咲く白い花を見なければキクとは分からない」ほどだという。
アマミマツバボタン(スベリヒユ科)はオキナワマツバボタンと同じとされていた。だが花や茎の色が異なり、遺伝的にも違いが認められ、國府方さんが新しく変種と位置づけた。
つる性のイトスナヅル(クスノキ科)は豪州にも同じ種があると言われていたが、國府方さんの研究で別種と判断された。大きくなると、根も葉もなく他の植物に寄生して生きる。
近縁種が琉球と豪州方面に遠く…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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