近畿日本鉄道が運賃値上げを申請したのを受け、一般から広く意見を聴く公聴会が14日、大阪市で開かれた。利用者が多く住む奈良県の知事が自ら出席し、近鉄側の経営努力に疑問を投げかける異例の展開になった。コロナ禍で鉄道各社の運賃値上げの動きが相次ぐが、その妥当性は。
「単なる負担増なら県民の理解得られない」
「サービス水準の向上や地域に必要な投資についての約束が行われないまま、値上げによる負担だけを求めるのであれば、県民からの理解は得られない」。国の運輸審議会が14日に開いた公聴会で、奈良県の荒井正吾知事は公述人としてこう話し、近鉄の値上げ方針に疑問を投げかけた。
公聴会は国土交通相の諮問を受けて運賃値上げの妥当性を判断する運輸審議会が一般の意見を聴く手続き。国交省によると、知事の出席は極めて異例だ。
近鉄は今年4月、来年春から…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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