追手風親方が故郷の仮設住宅に土地貸与 職員が「心震えた」条件とは

 能登半島地震で被害を受けた石川県穴水町出身で、大相撲追手風親方(56)=本名・山崎直樹=が、同町に仮設住宅の用地を提供した。自身が引退後の自宅にしようと購入した約2千平方メートルの土地。用地の確保に難航する町は喜んだが、それ以上に職員らの心を揺さぶったのが、親方が示したある条件だった。

 追手風親方は現役時代に幕内・大翔山(だいしょうやま)として活躍。引退後は、三役経験もある人気関取で同じ穴水町出身の遠藤や、大関昇進に期待がかかる優勝経験者の関脇大栄翔ら多くの関取を育てている。

 能登の海を見て育った親方の趣味が、中古で購入した船だ。そして「引退したら穴水に戻りたい」と海沿いの土地を買い、船が接岸できる桟橋もつくった。「庭先から海に出られたら最高じゃないですか。辞めたら漁師になるから」と記者に笑いながら語っていた。

遠藤ら人気関取を育成 でも、早期退職を口に……

 だが、あの地震で能登の景色…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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