大学入学共通テストを作問し試験運営を担う大学入試センターの山本広基理事長(72)に、異例の対応となった日程設定や試験問題の公平性について話を聴いた。
――第1日程と第2日程の問題が異なり、公平性への疑問が出ている。
共通テストについて、テスト理論の点から疑問視する意見があることは承知している。ただ、今回は非常事態。平時の対応をベースに議論することは出来ないと思う。6月に全国高校長協会がアンケートし、当初予定通りという高校が7割、3割が学業の遅れのため2週間から1カ月後ろ倒しをしてほしいという結果だった。当初予定通りという結論もあったかもしれないが、なんとかして欲しいという3割も無視できない。
――公平性は担保されていないのでは。
テストの観点から言えばそうだ。ただそれは一面的な見方ではないか。公平性を考えた時、試験の内容と成績が公平に出せるかという問題と同時に、最長で3カ月休校した生徒とそうでない生徒の公平性はどうなのか。両方を考えないといけない。
――実際、本試と追試で難易度の差はあるのか。
全く一緒の問題ではないので、…
【8/7まで】シンプルコース(月額980円)が今ならキャンペーン中!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル