小中学校時代は「色のない世界」。今は「どんな色を塗っていこう。想像するだけで胸が高まる」。岩手県立釜石高校定時制2年生の大里菜々美さん(17)は、不登校だった6年間を経た自分の変化を、色で振り返る。
盛岡市で9月にあった県高校定時制通信制生徒生活体験発表大会で、「色」と題して発表した。大里さんは演台から訴えた。「挑戦してみなければ何も起こらない」
小学4年生から学校を休みがちになった。最初は長期休み明けに気分が乗らずに休んだだけだった。でも、何日か休むと「ずる休みだと友達に言われるのが怖くて」行けなくなった。
陸上記録会の選手候補になったり、校内の広報委員長に推されたりすると、逃げるように休んだ。
親に学校へ行けと言われても泣き叫んで拒んだ。「無理しなくていい」と気遣ってくれた先生が担任だった頃は通学できた日もあったが、学年が上がり、自宅に来て強引に布団から引っ張り出すような担任になると、全く行けなくなる。
タブレット端末でゲームに没…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル