通所する男子高校生への暴行罪 施設代表の男らが起訴内容の認否留保

山本逸生

 障害のある子どもらを放課後などに受け入れる施設「アルプスの森」(大阪府吹田市)で、通所者を殴ったとして暴行などの罪に問われた施設代表の宇津慎史被告(61)と、宇津被告の兄で施設職員の雅美被告(65)の初公判が22日、大阪地裁であった。起訴内容について、宇津被告は「間違っているところはないと思うが、留保したい」、雅美被告も「留保する」と述べた。

 起訴状によると、2人は昨年2~3月、施設内で通所者の男子高校生の頭を殴ったり、足を蹴ったりする暴行を繰り返したなどとされる。検察側は冒頭陳述で、被告らが男子高校生から引っかかれたり、物を投げつけられたりしたことに立腹し、暴行を加えたと主張した。

 施設では、通所者で自閉症の男子中学生(当時13)が2022年12月、施設外に飛び出して近くの川で溺れて死亡し、大阪地検が、両被告が生徒の安全管理義務を怠ったとする業務上過失致死容疑で調べている。(山本逸生)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment