連続最長更新の安倍政権「4つの秘訣」と「光と影」 残り任期で“政権レガシー”築けるか正念場に(FNNプライムオンライン)

連続在任で史上最長を更新

8月24日、安倍晋三首相の第2次政権発足後からの在任日数が2799日となり、去年の通算在任記録更新に続き連続在任記録でも佐藤栄作氏を抜いて歴代最長になった。2012年12月、自民党の政権奪還に伴い総理大臣に返り咲いてから約7年8ヵ月、第二次安倍政権は様々な課題に取り組み、賛否を巻き起こしながら歩んできた。 【画像】写真で振り返る2799日 例を挙げれば、アベノミクス、地球儀俯瞰外交、安保法制、社会保障改革、森友加計問題、そして現在の新型コロナウイルス対策など、枚挙に暇が無い。そこでこの最長政権が成し遂げた光の部分と、様々な批判や課題を背負った影の部分を改めて振り返ると共に、何が長期政権を実現させたのかを探り、安倍政権はこれから何に挑んでいくのかを展望する。

“もう失敗しない!”第二次政権発足当初の高揚感

「本日、第96代内閣総理大臣を拝命いたしました。今回の総選挙の中において、全国を遊説で回りながら、国民からの期待として、この政治の混乱と停滞に一日も早く終止符を打ってもらいたい、そういうひしひしとした期待を感じました。一方、まだまだ我が党に対して、完全に信頼が戻ってきているわけではない、政治全般に対する国民の厳しい目が続いていることを実感いたしました。その中で、内閣を発足し、一日も早く結果を出していくことで信頼を重ねていきたい、信頼を得ていきたい、そういう緊張感で今いっぱいであります」 2012年12月26日、第二次政権の発足にあたっての記者会見で安倍首相はこのように切り出した。「危機突破内閣」として「経済再生・復興・危機管理」に全力で取り組むこと、「国益を守る、主張する外交を取り戻すこと」を強調し、結びには再び経済について語った。 「この政権に課せられた使命は、まず、強い経済を取り戻していくことであります。人口が減少していくから成長は難しい。確かに難しい条件ではありますが、成長をあきらめた国、成長していこうという精神を失った国には未来はないと思います。我々は、決断し、そして、正しい政策を実行することによって成長していく。明るい未来を目指して国民一丸となって進んでいく国づくりを目指していきたい」 この第二次政権発足当時、安倍首相自身や、首相返り咲きを支えた盟友や側近たちからは強烈な高揚感がひしひしと感じられた。政権運営の拙さと参院選での大敗に伴う「衆参のねじれ」、そして体調不良によって退陣に追い込まれた第一次政権の悔しさを胸に失敗を繰り返さないという強い覚悟、臥薪嘗胆の中で練り上げた経済再生や外交のビジョンをいよいよ実行に移すという自信も垣間見えた。そうした熱量が、長期政権の礎になったことは間違いない。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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