日大アメフト部の4年生の男子部員が麻薬特例法違反容疑で16日に逮捕された事件で、部員が購入したとされる大麻は、8月に3年生部員が逮捕された際に学生寮内で押収された大麻とは別のものの可能性があることが、捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、寮内で違法薬物が広がっていたとみて調べる。
捜査関係者によると、16日に逮捕されたのは矢部鑑羅(あきら)容疑者(21)。東京都内で今年、大麻と認識しながら密売人から薬物を購入した疑いが持たれている。
部内では、3年生の北畠成文(のりやす)被告(21)が8月、寮内の自室で覚醒剤約0・198グラム、乾燥大麻約0・019グラムを7月に所持した疑いで逮捕され、合成麻薬と思っていたとして麻薬取締法違反罪で起訴された。
矢部容疑者と北畠被告は昨年度、寮で同部屋だった。警視庁が2人のスマートフォンを解析した結果、2人がSNSで大麻の情報をやり取りする様子が確認されたという。北畠被告は大麻について「他の部員と吸った残り」と説明したといい、警視庁は寮内での広がりを調べている。(福冨旅史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル