逮捕の男「女性とは面識ない」、無差別に狙ったか 福島駅切りつけ

飯島啓史

 JR福島駅で女性が男に刃物で切りつけられた事件で、逮捕された男が容疑を認めた上で「被害者の女性とは面識がない」と供述していることが県警への取材でわかった。県警は男が駅の通行人を無差別に狙った可能性があるとみて調べている。

 傷害容疑で逮捕されたのは住所不定無職の高橋清容疑者(69)。逮捕容疑は、15日午後3時50分ごろ、福島駅西口の植え込みに座っていた80代女性の腹部を刃物で切りつけてけがを負わせたというもの。

 男は逮捕直後、「記憶にない」と容疑を否認していたが、16日に一転して「切りつけたことは間違いない」と供述を始めたという。同署によると、女性のけがは全治10~15日ほどで、命に別条はない。

 捜査関係者によると、高橋容疑者は別の事件で2017年に有罪判決を受け、事件の数日前に服役を終え、出所したばかりだったという。事件現場で取り押さえられた際には2本の小型ナイフと腕時計、現金約2万円が入った小物入れを持っていたという。

 事件を受け、16日朝の通勤、通学の時間帯に福島署や県警本部の警察官ら約20人が福島駅周辺を警戒した。県警は駅の防犯カメラや目撃情報から容疑者の事件前の足取りを調べるとともに、動機などを調べている。(飯島啓史)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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