日本大学アメリカンフットボール部の学生寮(東京都中野区)から大麻と覚醒剤が見つかり、部員1人が逮捕された事件で、警視庁は22日、別の部員も所持していた疑いがあるとして、大麻取締法違反(所持)などの容疑で寮を家宅捜索した。寮の家宅捜索は3日以来2回目。同庁は、部内での使用実態や入手経路の解明を進める。
前回の捜索の2日後となる5日、警視庁は、アメフト部の学生寮で7月上旬に覚醒剤の成分を含む錠剤約0・2グラムと乾燥大麻約0・02グラムを所持したとして、部員の男子学生(21)を覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の両容疑で逮捕した。
「持ってたこと、他の部員も知っていた」逮捕の部員
捜査関係者によると、男子学生は「自分が大麻を持っていたことはほかの部員も知っていた」「他の部員もやっていた」などと供述しているといい、別の複数の部員が違法薬物を所持している可能性が浮上。警視庁は8月22日午前、再度の捜索に入った。
アメフト部をめぐっては昨年から大麻使用の情報提供があり、警視庁が日大へ事実確認を依頼。日大の調査で、今年7月6日に寮から覚醒剤とみられる錠剤のかけらと乾燥大麻とみられる植物片が見つかり、日大が12日後に警視庁に報告した。
8月5日の部員の逮捕を受け、日大は同部の活動を無期限停止処分としていたが、10日に解除した。今回の事件は「部員1名による個人犯罪」として、「個人の問題を部全体に連帯責任として負わせることは、多くの学生の努力を無に帰すことになる」と説明し、無期限活動停止処分は逮捕された部員1人だけに対して継続としていた。(御船紗子、大山稜)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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